お金に「抵抗感」のある日本人
2022年07月06日
こんにちは。
コハルストック講師の、河端です。
お金に抵抗感のある日本人ということで
少しお金に対する考え方や心理、そして歴史についてお話をしたいと思います。
「おじいちゃんの手」と「札束」、どちらが清らか?
では問題!
この2つ、どちらが「清らか」に感じますか?
長いこと農作業をして
働いて汚れている
苦労したおじいちゃんの手
ピンピンの
新札の
1万円の札束
冷静に考えると
- 農作業で汚れた手は、泥や汚れ・雑菌などで汚れている
- 真新しい診察の札束は、まだ誰にも使用されておらず、汚れもついていない
にもかかわらず、この質問に答える日本人のほとんどの方が『「苦労したおじいちゃんの手」が、清らか』と答えてしまうという不思議な現象。
これは一体、どういう心理によって、引き起こされているのでしょうか?
日本人が持つ「お金への抵抗感」
この現象は、実は我々日本人が植え付けられている「お金への抵抗感」のひとつなのかもしれません。
歴史をさかのぼる事、なんと江戸時代の初期。
かつ・・・「お金への抵抗感を生み出した人」は、なんと、徳川家康!!
なぜ、お金の抵抗感が生まれてしまったの?
徳川家康は、幼い頃から散々「お金で苦労」している苦労人なんです。
事あるごとに「お金がらみ」で、部下や身内から裏切られていきます。
歴史を紐解くと、徳川家康ほど「お金に苦しめられれて、トップに上り詰めた人」は居ないのではないのでしょうか?
- 徳川家康のおじいちゃん「松平清康」は、織田家からお金をもらった部下に殺害される
- 徳川家康のお父さん「松平広忠」も、お金を掴まされた部下に殺害される
- 徳川家康本人は、生まれて3歳のときに、義理のじいちゃんにお金で売られていく
これだけではありません。
やっとの思いで三河地方のお殿様になった後も、さんざんこき使われる人生が待ち構えています。
隣接する織田家に従軍し、戦に参加したところ、一番部下を必要とするところを担当になってしまいました。
しかし、織田家は武将を配置することもしてくれず、「お金だけ」ぽーんと置いて、後は助けてくれないという、塩対応!
※これら歴史には諸説あり、ぜひご自身でも調べてみると面白いですよ!
お金の強さを知っていた、徳川家康
そう、徳川家康は身を持って知っていたのです。
「お金を持っている奴=一番強い」という事を。
だから、徳川幕府を開いたときに、周りの人間や、外部の藩に「ネガティブ発想で、お金を持たせない」ようにしていました。
例えば、
- 川に橋を架けたいんですが・・・→そこを使って敵が攻めてくるから、橋は架けるな!
- お城を作りたいんですが・・・→それは戦争の準備だろ、お城を作るな!
という指示を出すなどの念のいれよう。
他の藩でお金が動くのを懸念して「商売禁止!」なんてのもあったそうです。
要するに怖かったんですね。
だからこそ、武士は食わねど高楊枝といったように
「貧困=清らか」
武士階級にはそういった教育を施しました。
このような歴史が土壌にあることで、今でも日本人はお金に対する抵抗感があるようです。
会津藩士の子どもたち
そんなお金に対する抵抗感の、具体的な例として、会津藩士の子どもたちのお話があります。
会津藩士というのは、ガチガチの封建主義。
「武士の子=武士」という文化。
会津藩主の子には、当然お小遣いなんてものがないのですが、ただ一つ。年に1度だけはお小遣いがもらえる日がありました。
「夏祭り」の日です。
10歳くらいの子どもたち、当然夏祭りをとても楽しみにしていたはず。
お小遣いを持って、屋台にお面や飴を買いに走るわけですが・・・。
この時、屋台の商品にお金を払うときに
会津藩士の子は、お金を触ってはいけないんです。
- お金を入った巾着袋を、商人に渡す
- そこからお金を抜いてもらって、巾着袋を返してもらう
それくらい「武士だから、お金を触ってはいけない!」という教育を受けていたわけです。
このような歴史が土壌にあることで、日本人は「貧困=清らか」というイメージが染み付いているようです。
大きなお金が入ってくると「何かしら不幸があるのでは?」なんて発想も出てくるのも、日本人ならではないでしょうか?
今は令和 投資に関しては別
さて、歴史の話はここで終わりです。
投資に関しては、それではいけません。こういった歴史があるんだな、という事は頭の片隅に置いて、稼ぐという事にストッパーをかける必要はなく、どんどん稼ぐという気持ちを持ってすすめてください。
なお、本記事は、You Tubeに動画として上げたものをテキスト化したものです。他にも、You Tubeには投資に役立つ動画をアップしております。ぜひ一度ご覧になってみてください。
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