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・孤独感が増す家族介護者

すでに社会システムが変わっている

 

家族介護をしていると孤独になる。

そんなことをよく聞きます。

 

これは多くの人が当てはなることです。会社に出て働いていたころは

毎日めんどくさいながらも会社に行き、仕事をこなしていた・・。

その中で、自分の立場や、仲間、他の会社の人との接点などあると思います。

 

一見、仕事は辛いまたはお金のためという感情で働いていますが、それが自分自身の存在の場所になっています。

 

仕事を辞め、家族介護に専念する状況になると、これまでのネットワークもガラリと変わります。

話す人も少なくなり、自宅での時間が長くなります。これが限られた期間ならいいのですが、介護はいつ終わるかわからない。

その制約もあるのです。

 

介護者の心情的な負担は予想を上回るもので、
家族介護者の4人に一人がうつ病を発症するというデータもあります。

 

離職して社会全体から身を遠ざけることや、社会との接点が希薄になることは、
数字では計ることのことのできない孤独感を生み出すのです。